
「公開すれば見てもらえる」わけではありません
ホームページが完成して公開したものの、社名以外の言葉で検索しても自社が出てこない。そんな状態に戸惑われる方は少なくありません。
ホームページの公開は、いわば店舗の建物が完成した状態です。建てただけでは通りかかる人はいません。検索してもらえるようになるまでには、いくつかの段階を通る必要があります。
ここでは、検索されない状態の主な原因を3つに分けてご説明します。
理由1:公開してから日が浅い
もっとも多いのがこのケースです。
検索エンジンは、インターネット上のホームページを自動的に巡回して情報を集めています。公開したばかりのホームページはまだ巡回の対象になっていないことが多く、認識されるまでに数日から数週間かかります。さらに、内容が評価されて検索結果の上位に並ぶようになるまでには、数か月単位の時間が必要です。
確認の方法
検索窓に自社のホームページのアドレスをそのまま入力して検索してみてください。自社のページが表示されれば、検索エンジンには認識されています。この場合は、単純に評価が固まるのを待つ段階だと考えて問題ありません。
何も表示されない場合は、まだ認識されていないか、後述する設定上の問題が考えられます。
理由2:情報量が足りていない
会社概要とサービス紹介、問い合わせフォームだけ、というホームページは珍しくありません。必要最低限としては成立していますが、検索で見つけてもらう観点では材料が不足しています。
検索する人は、たいてい何か困りごとや知りたいことを抱えています。「費用の目安を知りたい」「進め方が分からない」「どこに頼めばいいのか判断できない」といった疑問です。こうした疑問に答える内容がホームページの中になければ、検索する言葉と接点が生まれません。
確認の方法
自社のお客様から、実際によく聞かれる質問を10個ほど書き出してみてください。そのうち、ホームページの中で答えている質問はいくつあるでしょうか。答えていない質問がそのまま、これから作るページの候補になります。
理由3:検索される言葉とずれている
自社の中では当たり前に使っている言葉が、お客様の使う言葉と一致していないことがあります。
たとえば業界内で「基幹システム」と呼んでいるものを、お客様は「受注管理 ソフト」「在庫 管理 効率化」といった言葉で探しているかもしれません。ホームページの中に前者の表現しかなければ、後者で検索した人には届きません。
また、自社の名前や独自のサービス名を前面に出しすぎている場合も同じことが起こります。すでに自社を知っている人には届きますが、まだ知らない人には検索のしようがないためです。
確認の方法
自社のサービスを、業界用語を一切使わずに説明するとどうなるかを考えてみてください。その言い換えた表現こそが、お客様が検索窓に入力する言葉に近いものです。
「社名では出てくるのに」という場合
社名で検索すれば自社が一番上に出てくる。それなのに、サービス内容に関する言葉ではまったく出てこない。この状態も、よくご相談をいただきます。
社名は、その会社を指す固有の言葉なので、同じ言葉を扱うページがほとんどありません。そのため、公開して間もないホームページでも上位に表示されます。
一方で、社名で検索する人は、すでに自社を知っている人です。名刺を受け取った方や、紹介を受けた方が確認のために検索しているケースがほとんどでしょう。まだ自社を知らない人に届くかどうかは、社名以外の言葉で見つけてもらえるかにかかっています。
社名で出てくることは、検索エンジンに認識されている証拠ではありますが、それだけでは新しい出会いにはつながりにくい、とお考えください。
改善の進め方
原因が見えてきたら、次の順序で手を入れていくと無理がありません。
- 自社のアドレスで検索し、認識されているかを確かめる
- お客様からよく聞かれる質問を書き出す
- 質問のうち、答えるページがないものを1つ選ぶ
- その疑問に答えるページを追加する
- 2〜3か月ほど様子を見てから、次のページを追加する
一度に何ページも作ろうとすると、内容が薄くなりがちです。1つずつ丁寧に増やしていくほうが、結果的に早く形になります。
技術的な原因が隠れている場合もあります
上記のいずれにも当てはまらない場合、設定上の問題が原因のこともあります。
制作中は検索エンジンに表示されないよう設定しておくのが一般的ですが、公開時にその設定を戻し忘れると、いつまでも検索結果に出てきません。ほかにも、ページの構造に問題があって内容を読み取ってもらえていないケースなどがあります。
この部分はご自身での判断が難しいため、公開から2か月以上経っても自社のアドレスで検索して表示されない場合は、制作を担当した会社に確認を依頼することをおすすめします。
まとめ
検索されない状態は、多くの場合「時間」「情報量」「言葉のずれ」のいずれかに原因があります。まずは自社のアドレスで検索して認識されているかを確かめ、そのうえでお客様の疑問に答える内容を少しずつ増やしていく。この順序で進めるのが確実です。
言葉のずれについては、次の記事でより詳しくご説明します。