多くの人は「地域名+業種」で探しています

近くのお店や会社を探すとき、多くの人は地域名と業種を組み合わせて検索します。「◯◯市 税理士」「◯◯駅 美容室」といった形です。
つまり、地域に根ざした事業をされている場合、全国を相手にした言葉で上位を目指すより、地域を含む言葉で見つけてもらうほうが現実的であり、問い合わせにもつながりやすくなります。同じ地域で同じ言葉を扱うホームページの数は限られるため、取り組みの成果も見えやすい分野です。
まず整えたい:所在地の情報
意外と抜けているのが、基本的な所在地の情報です。
すべてのページから所在地が分かる状態にする
会社概要のページにだけ住所が書かれている、という構成はよく見かけます。しかし検索から訪れた人は、必ずしもトップページから読み始めるわけではありません。どのページを見ても所在地が分かるよう、ページ下部に住所と連絡先を入れておくことをおすすめします。
表記を統一する
住所の書き方は、ホームページ全体で揃えてください。番地の表記が「1-2-3」と「一丁目2番3号」で混在していると、同じ場所を指していることが伝わりにくくなります。電話番号の区切り方も同様です。
画像ではなく文字で書く
住所や電話番号を画像の中に入れてしまうと、内容として読み取ってもらえません。文字として記載してください。
なお、自宅を事務所にされている場合など、住所の公開に迷われることもあると思います。事業の形態によっては表示が義務づけられている情報もありますので、判断に迷う場合は個別にご確認いただくのが確実です。
対応できる範囲を具体的に書く
「近隣地域に対応しています」という書き方では、読む人は自分が対象かどうか判断できません。
- 対応している市区町村名を具体的に並べる
- 出張が可能な範囲を、時間や距離の目安で示す
- 拠点が複数ある場合は、それぞれの所在地と対応範囲を分けて書く
こうした記載は、検索する人にとっての判断材料になると同時に、地域名を含む言葉との接点にもなります。
ただし、実際には対応していない地域名を並べることは避けてください。読む人の期待とずれた結果、問い合わせ対応の手間が増えるだけになります。
地図サービスへの登録
検索したときに、地図と一緒にお店や会社の情報が表示されるのを見たことがあると思います。あれは、地図サービス側に登録された情報が表示されているものです。
登録は無料でできる場合が多く、営業時間、電話番号、写真などを掲載できます。地域名を含む検索では、こうした情報が目立つ位置に表示されることが多いため、登録しておく価値は十分にあります。
登録後は、営業時間の変更などがあった際に情報を更新することも忘れないようにしてください。古い情報が残っていると、来訪した人に迷惑がかかります。
地域に関する内容をページに加える
所在地を書くだけでなく、地域に関わる内容そのものを増やしていくと、より見つけてもらいやすくなります。
- 地域のお客様に対応した事例(公開の許可を得たものに限ります)
- 最寄り駅からの道順や、駐車場の案内
- その地域特有の事情に触れた解説
たとえば「◯◯駅からの道順」というページは、検索されやすいだけでなく、実際に来られる方にとっても親切な内容になります。
地域名はどう書けばよいか
地域名といっても、書き方にはいくつかの単位があります。検索する人がどの単位で探すかは、業種によって変わります。
- 市区町村名 — もっとも一般的です。「◯◯市 リフォーム」のように使われます
- 駅名 — 電車で通う施設や店舗では、駅名で探されることが多くなります
- 都道府県名 — 対応範囲が広い場合や、専門性の高い業種で使われます
- 通称の地域名 — 正式な地名ではないものの、地元で広く使われている呼び方があります
自社のお客様がどの単位で場所を認識しているかを考えて、ページのタイトルや見出しに自然な形で含めてください。すべての単位を無理に詰め込む必要はありません。
なお、隣接する市区町村まで対応している場合は、その地域名も忘れずに記載してください。県境に近い場所では、県をまたいで探される場合もあります。
感想や評価との付き合い方
地図サービスには、利用した方が感想を書き込める機能がついていることがあります。書き込まれた内容は、これから利用を検討している人の目に触れます。
厳しい内容が書かれることもありますが、放置するより、事実関係を確認したうえで丁寧に返答するほうが、読む人には誠実な印象として伝わります。感想を書いてもらうよう強く働きかけるのは避け、対応の質を上げることで自然に増えていく形が望ましいと考えます。
気をつけたいこと
地域名を含む言葉で上位を目指そうとして、対応していない地域名まで大量に並べるようなやり方があります。一時的に効果が出ることはありますが、読む人にとって役に立たない内容は、いずれ評価されなくなります。
実際に対応している地域について、正確な情報を丁寧に書く。遠回りに見えますが、これがもっとも確実です。
まとめ
地域名での検索対策は、特別な技術を必要としません。所在地を分かりやすく書き、対応範囲を具体的に示し、地図サービスに登録する。この3つを整えるだけでも、見つけてもらえる可能性は変わってきます。
まずは自社のホームページを開いて、どのページからでも所在地が分かる状態になっているかを確認してみてください。