
掲載している情報をしっかりチェック
ホームページの公開前には、制作者も動作や表示の確認を行います。ただ、掲載している情報が正しいかどうかは、その内容を持っている依頼側にしかわかりません。
公開してから誤りが見つかると、修正までの間に見た方に誤った情報が伝わります。電話番号や営業時間のような内容であれば、実害が出ることもあります。
ここでは、公開前に依頼する側でも確認できる項目を、観点ごとに整理しました。
1. 文章と会社情報
まずは、載っている情報が事実と合っているかを確認します。
- 会社名、屋号の表記(正式名称か、略称か)
- 住所、電話番号、FAX番号
- 営業時間、定休日、年末年始などの例外
- 代表者名、設立年、資本金
- 取り扱っているサービスや商品の名称
- 金額や条件を載せている場合、その内容が最新か
- 資格や許可番号を載せている場合、有効期間内か
意外に多いのが、以前の資料から転記した情報がそのまま残っているケースです。移転や料金改定があった場合は、特に注意して見てください。
誤字脱字は、画面上で読むと見落としやすくなります。印刷して読む、声に出して読む、担当者以外の方に読んでもらう、といった方法を取ると発見しやすくなります。
2. 表示の確認
見え方は、環境によって変わります。制作側が確認していても、実際に使う端末で見ておくと安心です。
- スマートフォンで開いたときに、文字がはみ出したり重なったりしていないか
- 写真の縦横比が崩れていないか、人物の顔が切れていないか
- パソコンでも、画面の幅を変えたときに崩れないか
- 社内で使っている複数の端末で見え方が大きく変わらないか
社内で使う機種が限られている場合は、家族や知人の端末で確認してもらうと、より広い範囲を確かめられます。
3. 動作の確認
見えているだけでなく、押したときに正しく動くかどうかも確認します。
- メニューやボタンを押して、意図したページに移動するか
- 外部へのリンクが、行き先のないページになっていないか
- 電話番号を押したときに、スマートフォンから発信できるか
- 地図を載せている場合、表示されている場所が正しいか
そして、必ず行っておきたいのが入力フォームの送信テストです。実際に自分で入力して送信し、次の3点を確かめてください。
- 担当者宛に内容が届くか
- 送信した方への自動返信メールが届くか
- 届いたメールの文面や差出人名に誤りがないか
自動返信が迷惑メールとして振り分けられていないかも、あわせて確認しておくと安心です。フォームは公開後の窓口になる部分なので、ここが動いていないと問い合わせの機会をそのまま失うことになります。
4. 公開に関わる設定
技術的な部分ですが、内容だけ知っておくと確認の会話がしやすくなります。
検索を避ける設定が残っていないか
制作中は、作りかけの状態が検索結果に出ないよう、検索対象から外す設定を入れることがあります。公開時にこれを解除し忘れると、いつまでも検索結果に表示されません。公開後に「検索しても出てこない」という相談の原因として、比較的よくあるものです。
通信の暗号化がされているか
住所の先頭が「https」で始まり、鍵のマークが表示されていれば有効です。これがないと、閲覧時に警告が出る場合があります。
存在しないページを開いたときの表示
住所を打ち間違えた際などに表示されるページです。何も案内がないと、そのまま離脱されてしまいます。トップページへ戻る案内があるか確認してください。
共有したときの見え方
SNSやメッセージアプリでホームページの住所を送ると、画像とタイトルが表示されます。この設定がないと、味気ない表示になったり、意図しない画像が出たりします。実際に自分宛に送ってみると確認できます。
確認の進め方と、伝え方
確認は、公開直前にまとめて行うと時間が足りなくなります。デザインが固まった時点で文章を、組み上がった時点で表示と動作を、というように段階を分けて進めるほうが余裕を持てます。
社内の複数名で確認する場合は、意見を集める窓口を1名に決めておいてください。それぞれが個別に修正を依頼すると、内容が食い違ったり、同じ箇所を何度も直すことになったりします。
修正を伝える際は、どのページの、どの部分を、どう直したいのかを具体的に書くと、行き違いが減ります。「会社概要ページの3行目、電話番号の下4桁が誤り。正しくは○○」という形です。画面を撮影した画像に印を付けて送る方法も有効です。
修正できる回数や範囲は、契約の内容によって決まっている場合があります。どこまでが当初の予定に含まれ、どこからが追加になるのかは、確認を始める前に把握しておくと安心です。
公開直後に見ておくこと
公開した当日は、実際に外から開いて表示を確認します。社内から見えていても、外部から見えていないことがあるためです。
あわせて、アクセス状況を計測する仕組みが動いているかも確認しておくと、後から振り返るときに困りません。
まとめ
公開前の確認は、範囲を分けて進めると漏れが減ります。情報の正しさ、表示、動作、公開設定という4つの観点で見てください。
なかでも入力フォームの送信テストと、検索を避ける設定の解除は、見落としたときの影響が大きい項目です。この2つは公開当日にもう一度確かめておくことをおすすめします。