WEBサイトの制作や運営にかかるコスト

WEBサイトの制作や運営にかかるコスト

20190721

WEBサイトの運営にかかるコストの中身

大小かかわらず、ほとんどの企業がWEBサイト(ホームページ)を持っています。
WEBサイトの制作や運営などで当然の事ながら少なからずともコストがかかっていますが、その中身をあまり具体的に知らないので無駄な費用や、常識から考えると高額な金額を支払ってしまっている場合があります。制作から運用まで、どういった費用がかかるのか整理してみます。

WEBサイトの制作にかかる費用

・企画構成などの費用
どういったWEBサイトを制作するか考える為の費用です。中規模以上のWEBサイトの場合、最初にどういった情報をどういった形で伝えるといった事を決定してからWEBサイトの制作をします。

・撮影、ライティング、イラストなどの費用
WEBサイトで使用される為の写真、キャッチコピーや文章、挿絵などのWEBサイト制作に必要な素材の調達費です。プロカメラマン、ライター、イラストレーターといった専門分野の方に任せる事になります。
自社で用意しても良いですが、WEBサイトの制作会社に一括して依頼する事もできます。

・写真素材などの購入費
自分たちで写真を用意するのではなく、販売されている写真を購入する事ができます。1枚あたり数千円といった物が多いです。写真素材などは、無断で他のWEBサイトから転用したりしてはいけません。
お客様のご要望で利用したい場合は、素材購入費とお客様が負担することなるが一般的ですが、WEBサイトデザインの一部となる場合はWEBサイトのデザイン費に含まれる場合もあります。

・WEBサイトのデザイン費
上記の企画構成や用意された素材を元にWEBサイトの見た目のデザインをします。単純にかっこよくデザインするのではなく、誰でも使いやすいナビゲーションなどの配置や、デスクトップパソコンからモバイルまで、様々な機器で見ても見やすいデザインやレイアウトを作るため、少し特殊な知識が必要です。重要な部分ですのでWEBデザインの知識のあるデザイナーに依頼してください。

・htmlコーディング費
WEBデザイナーが作成したデザインをhtmlという言語を使い、ホームページデータにすることをコーディングと言います。html、css、JavaScriptと3つの言語を利用して制作していきます。
WEBサイトは機器、OSやブラウザのバージョン等、様々な条件で表示が微妙に変わります。環境によっては表示の崩れが生じたりします。このあたりは経験あるのみですので、コーデイングして終わりではなく、その後のテストにも時間がかかります。

・プログラムの開発費
WEBサイトに動的な機能を追加する場合はプログラマーがシステムの開発をします。買い物かご、お問い合わせフォームといったものから、会員管理システムや決済の機能の追加等はプログラマーの仕事です。
様々な開発方法がありますが、一般的なところでphpという言語で開発することが多いようです。

WEBサイト制作後、運用にかかる費用

・ドメイン費
ドメインとは○○○.com、○○○.co.jpといったインターネット上で使われる住所のような名称です。事業で利用する場合はプロバイダーのものではなく、会社名、ブランド名を絡めた独自のドメイン名を取得するのが一般的です。年間コストは.comであれば2〜3千円程度、.co.jpでも7千円程度です。

・サーバー費
WEBサイトのデータを置いておく場所です。またメールのデータも一緒に保存する使い方もできます。小規模なWEBサイトであれば年間1万円以下のサーバーで十分です。中規模以上であれば用途に合わせて選択します。独自のプログラムや大量のデータを扱うサーバーであればそれに相応するサーバーを選ぶ必要があります。

・メールサーバー、クラウド費等
以前はWEBサーバーに付随しているPOPのメールを利用するのが一般的でしたが、最近はクラウドタイプのメールサーバーを利用する事が多いようです。一番多いのはGメールのビジネス版のGsuiteです。
メールアドレス1つにつき年間6,000円程度の費用がかかるので、敬遠する方もたまにいるようですがメール管理もスマートになりますので、使わないという選択はありません。

・管理・更新費
WEBサイトの情報を定期的に書き換えたりする為の費用です。最近はCMSを利用し業者に依頼することなく自分たちで更新したり、ブログのような仕組みにすることで更新の手間がかからないようにしている事も多いようです。
定期的に決められた更新作業があるのであれば、制作会社と月額などの管理契約をする場合もありますが、ほとんどの場合は作業工数に応じて費用がかかります。

・保守費
独自のプログラムなどを利用している場合、データのバックアップやセキュリティに対するサーバーソフトウェアのアップデート作業などの費用です。保守というのはプログラムの開発時の機能を保つという意味合いで、機能を変更したり追加したりする事とは異なります。

・宣伝費
WEBサイトで集客をしたり物販を行う場合、宣伝やアクセスアップをする必要があります。検索エンジンでキーワード検索をした際、上位表示するためのSEO対策や、Google、Yahoo!の検索などにクリック単価で広告を載せるリスティング広告などが一般的です。

自社で行うか業者に依頼するかをしっかりと検討する

業者に依頼するとコストがかかるので自社社員などで行うという事もあると思いますが、完成度が低い、セキュリティに関する対策が出来ない、無駄に時間だけかかった、盗用した画像やソースコードを利用している、オープンソースのライセンス形態が曖昧のまま利用している、規約等の法にかかわる部分の判断が難しいといった問題が生じる場合が多くコンプライアンス的に曖昧な場合が多いようです。
制作から管理・運営まで、様々なコストがかかりますが、必要なもの不要なものを整理しスマートな運営ができるようにすることをお勧めします。