WordPressに向いたレンタルサーバーの選び方とおすすめ3社の比較

ホームページを新しく作るとき、デザインや掲載内容には時間をかけても、「どこのレンタルサーバーを使うか」は後回しになりがちです。しかしサーバーは、ホームページの表示速度や安全性、そして日々の運用のしやすさに直結する土台の部分です。

この記事では、WordPress(ワードプレス)でホームページを運営することを前提に、レンタルサーバーの選び方と、代表的な3社の特徴をご紹介します。

そもそもレンタルサーバーとは

ホームページのデータ(文章・画像・プログラム)は、インターネットにつながったコンピューターに保管しておく必要があります。このコンピューターを「サーバー」と呼び、その一部を月額料金で借りるサービスが「レンタルサーバー」です。

不動産にたとえると、独自ドメイン(example.co.jp のような住所にあたるもの)が住所で、サーバーが建物にあたります。建物の広さや設備が住み心地を左右するように、サーバーの性能はホームページの快適さを左右します。

WordPress は、専門知識がなくても文章や画像を更新できる仕組み(CMS と呼ばれます)で、国内外の多くのホームページで使われています。ただし WordPress はデータを置くだけでは動きません。サーバー側に、プログラムを動かす仕組みと、記事や設定を保存しておく「データベース」という仕組みが必要になります。

サーバー選びで確認したい6つのポイント

1. WordPress が動く環境が整っているか

まず確認したいのが、WordPress に対応しているかどうかです。現在は多くのサービスが「WordPress簡単インストール」といった機能を用意しており、管理画面から数クリックで導入できます。一方で、料金の安い最下位プランでは WordPress が使えない場合もあるため、プラン単位での確認が必要です。

2. 表示速度

ページが開くまでの時間が長いと、読んでいる方が途中で離れてしまいます。検索エンジンも表示速度を評価の材料のひとつにしているといわれています。各社とも高速化の仕組みを備えていますが、上位プランのみ対応というケースもあります。

3. バックアップの仕組み

更新の失敗やトラブルで、ホームページが正しく表示されなくなることがあります。そのときに元の状態へ戻せるよう、データを自動で保存してくれる「バックアップ機能」があると安心です。あわせて「戻すとき(復元)に追加費用がかかるか」も確認しておくとよいでしょう。

4. SSL(通信の暗号化)が無料で使えるか

アドレスが https:// から始まるホームページは、通信内容が暗号化されています。お問い合わせフォームなどで個人情報を扱う場合には欠かせない仕組みです。現在は無料で利用できるサービスがほとんどですので、標準で付いているかを確認してください。

5. 容量と転送量

「容量」は保管できるデータの量、「転送量」は閲覧された際にやりとりされるデータの量の上限です。一般的な会社案内のホームページであれば、標準的なプランで足りることがほとんどです。写真や動画を多く扱う場合は、余裕を持って選ぶと安心です。

6. サポート体制と料金

不慣れなうちは、電話やチャットで相談できるかどうかが安心材料になります。料金は契約期間が長いほど割安になる仕組みが一般的ですが、その分まとめて前払いになります。まずは短めの期間で試し、運用が軌道に乗ってから長期契約へ切り替える進め方も選べます。

おすすめ3社の特徴

以下は執筆時点(2026年7月)の情報です。料金やプラン内容は改定されることがありますので、契約前には各社の公式ページでご確認ください。

エックスサーバー

長く提供されている国内向けサービスで、法人のホームページから個人のブログまで幅広く使われています。標準的な「スタンダード」プランで、月額 990円〜1,100円程度(契約期間により変動)が目安です。自動バックアップや無料SSLが標準で備わっており、電話・メールでのサポートも用意されています。機能が一通りそろっているため、迷ったときの基準にしやすいサービスです。

レンタルサーバー エックスサーバー

さくらのレンタルサーバ(さくらインターネット)

料金を抑えつつ、必要な機能をそろえたい場合に候補になります。WordPress が利用できる「スタンダード」プランは、長期契約時で月額500円台からが目安です。老舗として運営歴が長く、請求書での支払いなど法人利用に必要な手続きにも対応しています。2週間の無料お試し期間があるため、契約前に管理画面の使い勝手を確かめられる点も特徴です。

さくらのレンタルサーバ

ロリポップ

初めてホームページを持つ方でも扱いやすい管理画面が特徴で、料金の幅が広く用意されています。WordPress を本格的に運用する場合は、高速化の仕組みと自動バックアップが付く「ハイスピード」プランが目安となり、長期契約時で月額600円前後からとなっています。より安い下位プランでも WordPress は使えますが、機能が絞られるため、用途に合うかの確認をおすすめします。

ロリポップ公式サイト

3社の比較(目安)

項目エックスサーバーさくらのレンタルサーバロリポップ
目安プランスタンダードスタンダードハイスピード
月額の目安990円〜500円台〜600円前後〜
初期費用無料無料無料
無料SSLありありあり
自動バックアップありありあり(対象プラン)
無料お試しありありあり
向いている方機能面で迷いたくない方費用を抑えたい方初めて自分で運用する方

※金額は税込・長期契約時の月額換算の目安です。

迷ったときの考え方

3社とも、一般的な会社案内のホームページを WordPress で運用するには十分な性能を備えています。そのため「どれが優れているか」よりも、次のような観点で絞り込むと決めやすくなります。

  • 運用を制作会社に任せる予定がある … 依頼先が普段扱っているサービスに合わせると、トラブル時の対応がスムーズになります。
  • 社内で更新していく予定がある … 管理画面のわかりやすさと、電話で相談できるかを重視します。
  • 費用を抑えたい … 下位プランでも要件を満たすか、機能表で確認します。
  • アクセス数の増加を見込んでいる … 後から上位プランへ変更できるかを確認しておきます。

なお、サーバーは後から移し替えることもできますが、データの移行やアドレスの切り替えなど手間がかかります。最初の段階で、数年先の使い方まで想定して選んでおくと安心です。

まとめ

レンタルサーバー選びのポイントは、WordPress が動く環境か、表示速度、バックアップ、SSL、容量と転送量、サポートと料金の6点です。今回ご紹介した3社は、いずれも無料お試し期間が用意されています。管理画面の使い勝手は実際に触ってみないとわかりにくい部分ですので、候補を2つほどに絞ったうえで、試してから決める進め方をおすすめします。

判断に迷う場合は、ホームページの目的や更新の頻度をふまえて、制作を担当する会社に相談してみるのもひとつの方法です。

本記事の情報について
本記事は公開日時点で調査・検証した内容を掲載しています。掲載後のアップデートや仕様変更により、記載の手順・画面・価格などが現在と異なる場合があります。内容には十分注意を払っていますが、正確性・完全性を保証するものではありません。本記事を参考にした結果生じた損害等について、当方では責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

X

Load More