
求人を出しているのに応募が来ない。この状態が続くと、条件を見直すべきかという話になりがちです。ただ、原因が待遇そのものではなく、応募しようとした人がその手前で離れているケースもあります。
この記事では、興味を持った人が応募に至るまでの手順を点検する観点を整理します。掲載内容そのものではなく、応募の直前にある部分の話です。
興味を持った人がやめてしまう場所
求人を見て「応募してみようか」と思った人が、実際に応募するまでには、いくつかの手順があります。会社のことを調べる、応募方法を確認する、必要な情報を入力する、送信する。この間のどこかで手が止まると、応募には至りません。
やめた人からは連絡が来ないため、こちら側からは何も起きていないように見えます。応募が少ないという結果だけが残り、原因はわかりません。だからこそ、手順を一つずつ確認しておく価値があります。
以下では、止まりやすい箇所を順に見ていきます。
応募方法が電話しか書かれていない
応募方法が電話番号だけの場合、応募のハードルは一段上がります。仕事中の人は日中にかけられません。話す内容を準備してからでないとかけにくい、という心理も働きます。
電話での応募を受けること自体は問題ありません。ただ、それだけにすると、電話が苦手な人や、日中に時間を取れない人が対象から外れます。フォームやメールでの受付を並べて用意しておくと、応募できる人の範囲が広がります。
受付方法を複数用意する場合は、どこに届くのかを社内で整理しておきます。フォームからの応募が誰も見ていないアドレスに届いていた、という状態は避けたいところです。
入力項目が多すぎる
応募フォームの項目が多いほど、途中で離脱する人は増えます。とくに、履歴書に書く内容をそのままフォームに入力させる形は負担が大きくなります。
最初の連絡の段階で必要なのは、名前、連絡先、応募する職種、簡単な経歴。この程度で足りることがほとんどです。詳しい情報は、面接の前に改めて提出してもらえば済みます。
志望動機を長文で書かせる欄も、最初の段階では省ける場合があります。書くことを考える時間が必要になり、「あとで書こう」となったまま戻ってこない、という流れが起きやすい部分です。
スマートフォンで見たときの状態
求人を見る人の多くは、スマートフォンから見ています。パソコンの画面で確認して問題がなくても、スマートフォンで見ると状況が違うことがあります。
確認したいのは次のような点です。
- 文字が小さすぎて読み進められないか
- 横方向にはみ出していないか
- 入力欄が小さく、押しにくくないか
- 電話番号を押したときに、そのまま発信できるか
- 送信ボタンが画面のどこにあるか、わかりやすいか
自分の端末で、実際に応募する人と同じ手順をたどってみるのが確実です。フォームの送信まで試しておくと、届く先の確認も同時にできます。
会社名で検索したときに出てくるもの
求人を見た人の多くは、応募する前に会社名で検索します。このとき、会社のホームページが上位に出てこない、あるいは表示された内容が古いままだと、判断の材料が得られません。
自分の会社名で一度検索してみて、何が表示されるかを確認しておきます。検索結果に出てくる説明文が意図しない内容になっている場合や、以前の事業内容のままになっている場合は、掲載内容を見直す対象になります。
地図の情報に古い所在地が残っているケースもあります。応募者が面接に来る際にも関わるため、あわせて確認しておくと確実です。
募集中かどうかがわからない
ホームページに採用に関するページがあっても、いつの情報かわからない状態だと、応募をためらう理由になります。「もう終わっているかもしれない」と思われると、問い合わせすら来ません。
現在募集しているかどうかと、その情報の更新日を書いておくだけで、この迷いは解消できます。募集を終了した場合も、終了した旨を残しておくほうが、放置よりも印象がよくなります。
送信したあとに何も起きない
フォームから応募したあと、画面に何も表示されず、確認のメールも届かない。この状態だと、応募した側は届いたかどうかわかりません。不安になって電話で確認する人もいれば、そのまま他社に流れる人もいます。
送信後の画面に「受け付けました」という表示を出し、自動返信のメールで受付を知らせる。この2つがあるだけで、応募した人の不安はかなり減ります。返答までの目安日数も書いておくと、その間の問い合わせが減ります。
自動返信の設定は、フォームの機能として用意されていることが多い部分です。設定されているかどうか、一度確認しておくとよいでしょう。
一度、自分で応募してみる
ここまで挙げた項目は、実際に自分で応募の手順をたどれば、ほとんどが確認できます。求人を見つけたところから、フォームを送信するところまでを、スマートフォンで一通り試してみてください。
途中で「面倒だ」と感じた箇所があれば、そこが応募をやめる人の出る場所です。掲載内容を見直す前に、この確認を先にしておくと、手を入れるべき場所が絞りやすくなります。